
日本国内ではネット広告費がテレビ広告費をいつ抜くのか!?
総広告費(億円) | 前年比(%) | 新聞(%) | 雑誌(%) | ラジオ(%) | 地上波テレビ(%) | 衛星メディア(%) | インターネット(%) | プロモーションメディア(%) | |
2005年 | 68,235 | 102.9 | 98.3 | 99.3 | 99.1 | 99.9 | 111.7 | 148 | 103.6 |
2006年 | 69,399 | 101.7 | 96.2 | 98.7 | 98.1 | 98.8 | 111.7 | 127.8 | 103 |
2007年 | 70,191 | 101.1 | 94.8 | 96 | 95.8 | 99.1 | 110.8 | 124.4 | 101.9 |
2008年 | 66,926 | 95.3 | 87.5 | 88.9 | 92.7 | 95.6 | 112.1 | 116.3 | 94.2 |
2009年 | 59,222 | 88.5 | 81.4 | 74.4 | 88.4 | 89.8 | 104.9 | 101.2 | 88.2 |
2010年 | 58,427 | 98.7 | 94.9 | 90.1 | 94.8 | 101.1 | 110.6 | 109.6 | 95.6 |
2011年 | 57,096 | 97.7 | 93.7 | 93 | 96 | 99.5 | 113.6 | 104.1 | 95.4 |
2012年 | 58,913 | 103.2 | 104.2 | 100.4 | 99.9 | 103 | 113.7 | 107.7 | 101.4 |
2013年 | 59,762 | 101.4 | 98.8 | 98 | 99.8 | 100.9 | 109.6 | 108.1 | 100.1 |
2014年 | 61,522 | 102.9 | 98.2 | 100 | 102.3 | 102.4 | 109.6 | 112.1 | 100.8 |
2015年 | 61,710 | 100.3 | 93.8 | 97.7 | 98.6 | 98.6 | 101.5 | 110.2 | 99.1 |
2016年 | 62,880 | 101.9 | 95.6 | 91 | 102.5 | 101.6 | 103.9 | 113 | 98.9 |
2017年 | 63,907 | 101.6 | 94.8 | 91 | 100.4 | 98.9 | 101.3 | 115.2 | 98.5 |
2018年 | 65,300 | 102.2 | 92.9 | 91 | 99.1 | 98.2 | 98.1 | 116.5 | 99.1 |
(引用元:電通ウェブサイトよりデータをもとに作成)
日本の広告費2018(電通)によると、2018年の日本の総広告費は6兆5,300億円(前年比プラス2.2%)で7年連続の増加だそうです。
2009年にリーマンショックの影響で落ち込み、その後東日本大震災などありましたが、徐々に上昇推移しています。
上の表組を見ると、(まだこう呼ばれるのか知りませんが、)マスコミ4媒体と呼ばれる新聞、雑誌、ラジオ、テレビの広告費はまぁ、上がったり下がったりしているのに対してインターネットはずっと前年比増で上がり続けていますね。
2018年、マスコミ4媒体はともに前年比割れをしたのに対し、インターネットは116.5%と2桁増ですから。
ここでも「時代の流れはネット」ということが分かると思います。
そして、2018年に世界のデジタル広告がテレビ広告費を追い抜いたそうです(電通調べ)。
【日本国内では】
2018年、地上波テレビ 1兆7,848億円(前年比98.2%)。
対して、インターネット広告費 1兆7,589億円(前年比116.5%)。
(引用元:電通ウェブサイトより)
地上波だけと比べるとほぼ並んでいる状態で、もはや近いうち追い抜いてしまいそうですね。
広告業界に対してのマサアキの所感

広告という仕事だけでみれば、どの業界・業種にでも必要なので、常に仕事はありましたが、国内の広告需要の減少や人口減のために特に大手の広告会社は海外展開をしているようです。
もはや電通は海外の売り上げが全体の6割になるそうです。
クリエイター同士の集まり飲み会とかあると、有名な広告会社の営業の人がいつも紛れ込んでいたのは覚えています。
マサアキは「過労死とかあるし、今でも十分シンドイから嫌だな~って」少し距離をとっていましたが(笑)。
印刷業界のほうでも海外展開が少なからずあるみたいです。
マサアキが知っているケースでは印刷大手2社つきのDTP製版会社はもう自社の人手で賄えない仕事(以前はそういう時は協力会社におろしていた、下請け会社のことです)はほとんど海外に出しているみたいです。
で、大きな案件があると管理職の人が海外にいって指揮している感じですね。
そんなことにもなっているので、単純にDTP・デザインだけの案件ってどんどん減って来ているんですよね。
なので、例えば~、広告がからむ案件とか、ネット媒体もやらなきゃいけない案件とか、後は営業のアシスタントしたり、細かい事務処理だったり、パワポで企画書作ったりとかを兼任して色々出来ないと仕事にありつけないような状況になって来てはいますね。
DTP・デザインのスキルがサブスキルのような時代になりつつあるのかな~と。
広告業界の売上と年収

広告業界の売上高(2017~2018年)
どの会社もネット広告事業は取り入れているとは思いますが、ネット広告事業からの会社がランクインしていますね。
これからもっと増えていくのでないでしょうか。
(売上高は億円)
- 1位 電通 51,873
- 2位 博報堂DYHD 13,350
- 3位 D.A.コンソーシアムHD 2,083
- 4位 サイバーエージェント ※1 1,935
- 5位 JR東日本 ※1 1,159
- 6位 東京急行電鉄 ※1 923
- 7位 オプトHD 826
- 8位 アドウェイズ 415
- 9位 ファンコミュニケーションズ 391
- 10位 GMOアドパートナーズ 319
- 11位 インタースペース ※1 270
- 12位 バリューコマース 168
- 13位 クイック 167
- 14位 セプテーニ・HD 152
- 15位 ゲンダイエージェンシー 132
- 16位 サイネックス 129
- 17位 セーラー広告 88
- 18位 レントラックス 83
- 19位 中広 74
- 20位 プラップジャパン 65
- 21位 日宣 47
- 22位 共同ピーアール 43
- 23位 アキナジスタ 22
- 24位 ホープ 22
- 25位 インサイト 20
※1 サイバーエージェントはインターネット広告事業、JR東日本はJR東日本企画事業、東京急行電鉄は東急エージェンシー事業、インタースペースはインターネット広告事業の売上高です。
(引用元:業界動向SEARCH.COM)
広告業界の平均年収ランキング(2017~2018年)
印刷、出版、広告業界の中で一番高年収だな~って感じますね。
「広告スキル」って取引をする限りはどこにいっても必要になるのでこうなるのでしょうね。
人間がいる限り、「いつになっても、どこにいっても」通用するスキルってことなんですかね。
- 1位 電通 1,272万円
- 2位 博報堂DYHD 1,088万円
- 3位 D.A.コンソーシアムHD 804万円
- 4位 東京急行電鉄 746万円
- 5位 JR東日本 714万円
- 6位 サイバーエージェント 703万円
- 7位 セプテーニ・HD 629万円
- 8位 バリューコマース 617万円
- 9位 オプトHD 603万円
- 10位 共同ピーアール 603万円
- 11位 日宣 588万円
- 12位 クイック 588万円
- 13位 プラップジャパン 586万円
- 14位 ゲンダイエージェンシー 563万円
- 15位 アドウェイズ 551万円
- 16位 GMOアドパートナーズ 538万円
- 17位 セーラー広告 520万円
- 18位 インタースペース 511万円
- 19位 ファンコミュニケーションズ 499万円
- 20位 アキナジスタ 486万円
- 21位 中広 451万円
- 22位 レントラックス 451万円
- 23位 サイネックス 421万円
- 24位 インサイト 374万円
- 25位 ホープ 345万円
(引用元:業界動向SEARCH.COM)
じゃあ、DTP・デザインに
携わっているわれわれには
どう関係あるの?

広告の仕事自体はあるにはあります。
でも、ネット広告の方にウエイトが移っていくのは明らか。
なので、純粋に「広告ポスターやチラシとかを作ってきたい」って人はサイトのバナーやLP(ランディングページ)を作れるようになればっていうのが流れかなと思うわけです。
ポスター、チラシやりつつ、バナーやランディングページも作っていく感じ。
ちなみに、Webでは驚くほどPhotoshopを使ってデザインします。
イラレはあんまり使いませんから。
「イラレ使った方が綺麗に作れるのに」ってところでもPhotoshop使ってきます。
ここだけの話、Webデザイナーってオブジェクトを揃えたりとか、文字詰めなどの細かいところにまで集中するように指導されてきた人ってあまりいない感じするので、紙媒体やってきた人のバナーとかの完成度ってしっかりしているんですよね。
紙媒体やってきた人はこういうところ、ウリにしてください。紙とネット広告と両方やってるって求人もよく見かけるので。
まあ、コーダーが兼任でバナー作ったりしているところもあるので仕方ないってところもあると思いますが。
後は、上でも言ったようにデザインスキルをサブスキルとして広報部や事務系で働くとかですかね。
純粋にDTP・デザインっていう時代は終わりつつあるって思った方が良いですね。