DTPオペレーター 業界の全体像

DTPの「AI化・自動化」ってどんな感じなの? 実際に携わったマサアキが解説しますね。

投稿日:2020年1月16日 更新日:

世の中に徐々に自動化が進んでいる
AI化・自動化でDTPはどうなる?

DTPのAI化、自動化が気になる人

世間ではAI化とか、自動化とかって言われているけど、DTPではどのくらい進んでいるのかなぁ?
そもそも自動化されちゃったら、DTPオペレーターとかっていらなくなっちゃうんじゃないのかな~?
やっぱり、「AIに仕事を奪われる」のかな~?
ちょっと不安なんだよね。

今回はこういった、ごもっともな疑問や不安にお答えします。

結論としては……

  • DTPのAI化、自動化は以前から始まっていた。DTPは自動化に積極的な業界です
  • それによって必要な人員の削減も以前から行なわれていた。今に始まったことではない
  • 「AIに仕事を奪われる」はある意味「ホントの話」です。でも、それによって生まれる仕事もあるはず

では順番に説明していきますね。

DTPのAI化、自動化はとっくの昔から始まってます。DTPは自動化に積極的な業界なんです!?

DTPの自動化
ずっと以前から「自動化」は当たり前のようにありましたよ。

「ビジネスにパソコン(プログラム技術)が持ち込まれるようになった時からその業界の自動化は始まっていたよね」っていうのを聞いたり聞かなかったり。
どの業界でもコスト削減のための努力として自動化はずっと以前から行われていましたよね。
特にここ最近の日本では人口減少に伴う人手不足でAIや自動化が叫ばれるようになったわけで。

規模の大きな会社になると「開発部」というのがあってそこのスタッフさんたちは職場のパソコンの設置や設定、システム周りなどを担当していて、パソコンやサーバーに不具合が出るとすぐに呼び出されて対処してくれます。
プログラムにも詳しい人が多く、会社ぐるみでチェックツールなどを開発したりとか、個人的につくったリネーマーが使いやすいからという理由で社内で採用されて出回っていたりします。
こんな感じでひっぱりだこなので、開発部のスタッフさんてこれからの時代、職場では重宝される人材でしょうね。
後はツール開発や自動化を専門に請け負ってくれる企業もあります。

さて、DTPでの小さな自動化で言えば「チェックツール」とか「アップルスクリプト(Apple Script)」ですね。
大きなところで言うと、「自動校正」「自動組版」とかがあります。

チェックツール

「チェックツール」は大手印刷製版会社の開発部が独自に開発した、デザインデータをいちいちアドビソフトで開かなくても、そのデザインデータがどんな仕様でつくられたかわかるソフトです。
データの不具合が開かなくてもわかるので、予測が立てやすくなって大幅な時間削減になったり、確実なので作業前にこれでデータチェックするのが社内ルールだったりします。
協力会社にも配布されています。

アップルスクリプト

製版やレイアウト作業で、同じ操作を何度も繰り返すのは面倒だし、ミスが起こりやすくなるので、主にその繰り返し作業を自動化するスクリプトです。
アドビソフトのバッチ登録みたいなものです、もっと複雑な作業も登録できます。
例えば、画像の解像度を統一して、アタリ画像を本画像に張り替えたりをワンクリックでしてくれるんです。
どこの職場にでもいるプログラムが好きな人にちょっと頼むと作ってくれるはず。
マサアキの職場には大抵1、2人はいましたよ。

自動校正

簡単に言うと、作業上の間違いがないか探す工程(校正という)を自動でやってくれるソフトです。
画像化した作業前と作業後のデータをピッタリ貼り合わせて発生した差異を人の目で確認したり、想定外の人為的ミスを見つけるのに役立ちます。
差異は自動的に見つかりますが、修正までしてくれるわけではありません(笑)。
なので、結局、人の目視が必要になる「補助ツール」ですね。
最近のものは出来上がったデータのPDFなどをサーバーに保存すると自動で登録されたりするものもあります。

自動組版

「自動組版」と聞くと「DTPもついにここまで来たか~」と思われがちですが、まだ、「完全」自動組版まではいっていません(笑)。

書籍の自動組版は以前から行われていて、本文などの中面に関してはプログラムで自動で組版されて、その後工程の修正作業などが人の手で行われる感じですね。
さらに最近では、その自動組版で使われたプログラムから電子書籍のデータまでも起こしたりします。

それから、テレビ雑誌やカタログなどの表組のページですが、こちらも自動組版を使います。
面倒くさいのとミス出来ないのでほとんど自動組版です。
綿密な下準備が必要ですが、はじめのデータさえまちがっていなければ、むしろDTPオペレーターが作業するより正確です。
先方さんの協力(必要なデータをお願いした通りにおさめてくれるとか)も必要になるので、職場によって導入時期が異なりますが、番組表ページだけならほとんど人の手はかからないみたいです。

上記のように自動組版でほとんど完結できるものは作業がスムーズに進むのですが、カタログ制作などで商品ごとにレイアウトの配置を細かく変更しないといけないケースまでは対応できませんでした。
なので、カタログ制作ではページに必要な画像やテキストデータを配置するだけなどに使って、残りは人の手で作業していました、必要な素材が配置されているとはいえこれがまた大変な作業でしたね。

自動化などによって必要な人員の削減も以前から行なわれていた。今に始まったことではない

人員削減は常につきまとっている
AIに奪われる以前に「人員削減」は常につきまとっています。

マサアキが出くわした例は、ケーブルテレビの案件に自動組版が導入されて、その仕事についていた派遣さんが契約解除になったケースですね。

すでに、社内的にはプログラムも完成していて、テストも完了。
後はお客さんのOKをもらうために営業チームが説得にあったていたみたいです。
自動組版を行うには、お客さんの了承と元データをお願い通りにおさめてもらわないといけないので、それで説得に時間がかかったようです。
会社の売上が落ちてきていたので、どうにかこうにか押し込んだみたいです。
それによって15人くらいいた派遣さんのうち、できる2人を残して他は契約解除になりました。
この案件しかやらない(できない)ようなおばさんスタッフさんたちで、仕事中も騒いでいてうるさかったので、あまり同情を引かなかったみたいです。
10年くらいこの案件は人手でやっていたようで、その間にスキルアップできなかったのかよっていう意見もありましたけど。

「DTPオペレーターにはデザインスキルもあった方が良い」というのはここにも通じてくるわけですね。

「DTPオペレーターにはデザインスキルもあった方が良い」
というのはこちらの記事でも紹介しています。
ぜひ読んでください。
▼▼▼

「AIに仕事を奪われる」はある意味「ホントの話」です。でも、それによって生まれる仕事もあるはず

むしろ人間にとってよいことでは?
人間の方は働きやすい仕事を選べば良いのでは?

DTPで言えば、「面倒くさい」こと、「詳細にまで正確さが要求されること」を自動化が代行してくれています。
データチェックであったり、テレビ番組表であったり、素材配置であったり。
これらを、今さら「自分でやってねっ」となったらどうでしょうか?
マサアキならお断りしますね、もううんざりですもの(笑)。
こんなことにとてもコミットできません、他の仕事をします。

仕事がなくなる一方で新しい仕事って次々と発生しているんですよね。
DTP関連でいえば電子書籍やデジタルコンテンツ制作の仕事などの需要が伸びてきているのでマサアキならそちらに回ります、漫画サイトとかなら待遇的にDTPオペレーターと大差ないくらいです。
まぁでも、これもこれで大変なんですけどね(笑)。

こんなこと言うと怒られそうなのですが、ごく個人的な意見として、DTPにうんざりしきってしまったマサアキにしてみれば、DTPの仕事やその既得権益に群がるニンゲンが減っていくのは清々するんですよね(笑)。
もっと、みんなが活き活きと働ける仕事がたくさん生まれればいいなぁってマサアキは思いますね。

それではっ。

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