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DTPの「海外アウトソーシング」ってどのくらい進んでいるの? 海外へのディレクション経験があるマサアキが解説します。

投稿日:2020年1月15日 更新日:

海外アウトソーシング先のイメージ画像
疑問に思うサラリーマン

DTPの「海外アウトソーシング」について知りたい人

DTPの仕事って海外へのアウトソーシングってあるのかなぁ?
あるとしたらどのくらい進んでいるのかなぁ~。
どんな案件が海外で制作されているのかな~?
ていうかそもそも、日本語とかって分かってやっているのかな?
仕上がりとか大丈夫なのかな?

世の中の流れ的にこういった疑問も当然出てくるかと思います。
今回はそんな疑問にお答えします。

結論から言いますと、

  • DTPの海外アウトソーシングはそれなりにあります
  • 最近ではパンフレットや取扱説明書などの案件が多いです
  • 日本語をちゃんと理解している! までは怪しいけど、ひとまずあがってきます

こんな感じです。
では、順番に解説しますね。

もはやDTPだって、海外にアウトソーシングする時代!?

「海外に出す!」
なんてフレーズを聞くようになったのはリーマンショック前後でした。
その頃は主に中国で、とても終わりそうにない画像の切り抜きとかを頼んでいました。
向こうは人海戦術でやるそうです。
突然降ってきた何百とある画像の切り抜きを丸投げしていて、まるで駆け込み寺のような扱いでした(酷い)
※特に海外だからってことではなく、国内の協力会社(下請け)にも同じようなことはやっています、そんな現場に出くわしたことも何度かあります。
向こうも向こうでこちらからは仕事を請け負って、その請け負った仕事を現地の学生たちを集めて“実習”と称して無料(タダ)当然でやらせている、というのを聞いたことがあります(まぁ、どっちもどっちなんですかね)。

現在は修正からレイアウトまでも発注しています。
もはや国内でやっても利益出ないから今度は海外に出すんでしょう、発注先が国内の協力会社から海外に移ったと思えば(そもそもアウトソーシングって“外部委託”って意味だそうです)。
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を紹介するサイトにもDTPのカテゴリーがあったりします。
ただ、マサアキの感覚だと、まだ一定の条件が整わないと不可能かな、何でもかんでもアウトソーシングとはいかないんじゃないの? って思ってます。

  • 案件の規模、ギャラ
  • 日本語の問題(通訳や成果物に関して)
  • 場合によっては自社スッタフを派遣する
  • デザインに関して

この辺をよくよく考慮しないと、やったは良いけどちゃんとしたものがあがってこなっかた~とか、赤字になってしまった~って、目も当てられないことになりかねないと思います。
カタログやマニュアルなどあまり日本語を細かく、たくさん使わないものや、依頼する部分を分けたりして、日本語が込み入った部分やデザインの重要な部分(表紙やトビラ、紹介ページなど)は国内でやるとか、上手に使い分けてコストダウンを図っているんじゃないのって思います。
実際デザインページは国内でやったりしてますしね。
当然、細かい説明文や規約などの海外発注はありえないと、もちろん書籍とかもね。
まぁでも、書籍はもはやプログラムでながしちゃうから。
装丁とかのデザイン部分、文字修正以外はほとんど人の手がかかっていないのが現状です。

とりま、精度に関して言えば日本国内の方がまだ上かな。

というのがマサアキの主張です。
やっぱり、日本語の精度がね……っていうところです。
マサアキは実際に海外へのディレクション経験があるので。
中国とベトナムです、パンフレットをやりました。
日本国内から海外へネットを介して指示を出します、わからないところなどはテレビ電話などでダイレクトにやり取りをします。
ここのやりとりがヒンパンになるとお互いに疲弊してきて精度が落ちますね。
なので適切なディレクションがスムーズな仕事には必要になりますね、ここは国内の仕事でも一緒。
「手間を減らすための手間をかける」なんかおかしなフレーズですが、これ大事。
ちなみに現地には、このために管理職に近いクラスのスタッフが依頼する会社から派遣されて、現地で通訳の人や日本語のわかるスタッフとたわむれながら、いや、キチンとすりあわせながら進めています(らしいです)。

余談ですが現地では日本人が食事をするお店がいくつかあって、そこでライバル社のスタッフさんに出くわすなんてこともあるらしいですよ。
もっと余談ですが、中には中国に出しているパンフレット案件を無理いってやらせてもらっている日本国内の製版会社をマサアキは知っています。
「どんだけ仕事ないんだよ」って話ですよね。

とはいえ、日本語以外の要素はわりとキチンとあがってくるなぁ~ってのがマサアキの受けた印象。

向こうもプロですからね。
表組とか細かいところもキチンとあがってきてました。
現地ではれっきとしたDTP、デザイン会社として立派なところを選んで仕事を依頼しているわけだし。
依頼する方(日本企業)は「日本円」の価値にものを言わせて、現地でもトップクラスに会社を選んでいるようでした。

ただ、ちょっとした修正箇所とか、1、2箇所の修正をするのにわざわざ海外に指示を出すのがもどかしいと感じることが多々ありました。
そもそも、海外に出す案件って規模がでかいので、行き違いを防ぐための手続きが多くて煩雑になりがちなのです。
これが国内、特に自社内だったりしたら、コミュニケーションがてら自分から現場に出向くんですけどね。

やっぱり、日本語がちゃんと理解できてるのかといえば、怪しいです(笑)。でも、対処の仕方はいくらでもある。

あえて難点をいえば日本語は怪しいですでね。
もちろんひんぱんではないです。
日本人はこういう間違いはまずしないよって意味で紹介します。
下のような微笑ましい(?)間違いをしてくれてます(笑)。

  • 車場→馬主車場
  • ~~~→私しま~~~

現地に監督としていった管理職クラスのスタッフさんが言うには

日本語を文字としてではなく画像として捉えている。

らしいです。
なので、こんなミスをするんでしょうね、意味の通らない日本語になってしまっています。
でも、これ、指示を出す方の原稿がわかりづらいといえばわかりづらいのです。
こちらの赤字(指示のこと)の文字が見づらい、汚い、分かりづらいならやっぱり、おかしなものが出来上がってきます。
ちゃんと分かりやすい指示を出せばちゃんとしたものが出来上がってきます。
ひと手間かけて分かりやすくするだけでも、精度はあがるんです。
これは日本国内でも同じです、しょせんこういう仕事は単純に人間が相手なので。

気がまわらないディレクターは仕事の精度があがらない

品質にエネルギーを使わなければいけない

消耗しがち

疲れてもっと気がまわらなくなって、もっと精度がさがる

この無限ループですね。

日本国内のスタッフは実は海外の現地スタッフがライバルなんですよ。

DTPの海外アウトソーシングはあります。
今のところはまだ仕事の精度(質)をいうと日本国内にはかなわないけど、依頼する国内の会社の方が上手に依頼するようにしています。
AIによる自動化も進んでいるので(この件に関してはまた記事にしますね)、海外と組み合わせて今後ますますDTPの仕事って少なくなるし、人も減っていくだろうし、稼げない仕事になるんじゃないかとマサアキは思ってます。

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