

帰宅途中の事故っちゃったDTPオペレーター
はぁ~、またやっちゃったよ……。
下版でミスって刷り直しになっちゃった、損金も出るみたいだし……。
課長にこっぴどく叱られちゃったし、反省文やら今後の対応やらで今やっている仕事に手がつけらなかったよ。
これじゃあ、この週末は出勤だなぁ~。
もう最近は、やればやるほどミスってばかりで……。
こういう時、DTPって辞めたくなるよね……。

こんにちわ、マサアキです。
お疲れ様です。
やらかしちゃいましたね、でもドンマイですよ!
DTPを長い間やっていたら事故なんて、1回や2回じゃ、済みませんよ。
マサアキもそこそこやらかしてますけど、どういわけか社内評価は良い方でしたから。
職場での評価ってミスの回数がどうのとかではなく、「どのくらい貢献しているか?」ってことだとマサアキは思ってます。
とはいえ、自分の非はキチンと認めて次からは気を付けましょう。
ちゃんとやり続けていれば仕事も覚えていって、自分で自分のミスにも気づけるようになりますからね!
それとは別に、他にも気を付けないといけないことがあるので、それは最後の「締め」に書きますね~。
マサアキは「実はこっちの方が重要かも」って思っています。
DTPの偉い人たちには怒られるかもしれませんが 、ここでマサアキなりの結論をいってしまうと「ミスは無くならない」です。
そもそも人間なのでミスはゼロには出来ません~。
「けしからん!」っていうのなら、面倒くさいこと全部自動化してくださ~いって感じです(笑)、出来ないから人手使っているんですよね~。
(全部自動化したあかつきには、オペレーター解雇するでしょうに……。)
「人がからむ限りミスが起こる可能性があるとして仕事をしましょう」っていうのが正論だと思うのですが、(マサアキの経験上)DTPの偉い人ってこれが分からない人多いですね。
これがIT業界(や理系の人が多い所)になると修正やミスを考慮した仕事の組み立て段取りをするんですけどね~(アタマ良い!)。
DTPオペレーターがミスなしで上げてくる前提で仕事を組み立てる管理職とかいましたが(ほとんどがこれ)、有り得なかったなぁ~って今なら思います。
そういう前提で現場で働く人たちに負荷をかけることでしか仕事をまわせない職場なら辞めた方が良いと思っていますし、過去実際にあまりにもひどいのでお断りした案件もありました。
また、そういう職場って残念な結末になっているケースがほとんどです。
でも、だからといってミスを無くす努力をしなくて良いということにはなりませんけどね。
では、今回のもくじです。
- 【これは当たり前】基本的なこと、社内ルールなどは絶対に守る!
- 【これも当たり前】自己チェックは必ずする
- 一緒に作業する人とはコミュニケーションをとる
- 【重要!】「他にも気を付けないといけないこと」って何?
上記はマサアキがDTP・デザインの仕事上で気を付けていたことになります。
それでは見ていきましょうね。
【これは当たり前】基本的なこと、社内ルールなどは絶対に守る!

理由は簡単です。
これを守ればミスをする確率がグンと減るからです。
社内ルールなどはそもそも潜在や顕在などのミスを減らすためにあるわけですから、これを守らない手はないです。
職場や部署内で少しづつ異なるローカル的なルールでもマサアキは必ず守るようにしていました。
むしろ、このちょっとした違いを理解して集中するようにするだけでもだいぶ変わります。
(DTPの基本的なことを覚えていることが大前提にはありますが。)
とはいえ、ミスやら事故やらが続くと追加ルールばかりが増えてかえって作業に集中できなくなるような品目もでてくると思います。
それでも、「ルールはルール」です。
キチンと守っておきましょう、全員にとって不都合なルールだったらその内改善されますから。
不平不満など余計なことをアレコレ考えながらやるよりも、一定のやり方で機械的に何も考えずに作業してしまった方が消耗の度合いも少なくて済みます。
ただ単にやれば済むようなことなら、ツベコベ言わずにやってしまいましょう。
【これも当たり前】自己チェックは必ずする

これも理由は簡単です。
これを実行すれば間違えたまま出校してしまう確率がグンと下がるからです。
それにそもそも、他人がする「社内校正」って信用できますか?
実は「社内校正」をマサアキはあまり信用していません。
というのも過去に自己チェックする時間がなくて、社内校正だけでその結果を信用して(校正からの戻しがなかったので)出校したら、事故ってしまった経験があるからです!
そして社内で一方的にしこたま怒られました。
それ以来マサアキは自己チェックを必ずするようにしています、これは社内校正を信用していない裏返しでもありますけど(笑)。
この件に関して、もう一つのエピソードを紹介しますね。
マサアキがDTPオペレーターをやっていた時、やたらと仕事の早い同僚がいて管理職の評価も高かったので、マサアキもその同僚にどうしてそんなに早いのか注目するようになりました。
そうして気づいたのですが、どうやらその同僚は自己チェックをしていなかったのです。
マサアキは問い詰めたのですが、
「自己チェックしていたら終わらないよ?」
と返されました。
確かに当時は忙しくてその通りだったのですが、結局その同僚はその後、立て続けにミスを連発して最終的に出向することになりました。
でも本人は出向を喜んでいましたけどね、そのくらいすさんでいたんです、当時リーマンショック前後の頃でした。
「この人、実は自己チェックやってないだろうな~」って人、 マサアキの体感的に 結構いるんですよね。
あなたの周りにもやたらと仕事が早い人がいたら、疑ってかかった方が良いかも?
もちろん、純粋に早い人もいますけどね。
とはいえ、この同僚のように「自己チェックする時間なんてない」って言うのも分かりますが、それなら上の人に相談するなどした方が良いと思います。
それでも改善されずに、相変わらず自己チェックする時間が取れない、そういう融通を利かしてくれない職場ならば、ちょっと考えた方が良いかもしれません。
ちなみに上記のエピソードの同僚のいた部署、(自己チェックする時間が取れないほどプレッシャーをかける部署)はリーマンショックの時に部署ごと「お取り潰し」になりました。
「社内業績が悪いところから潰して縮小していこう」ってことだったのでしょう、当然ですよね。
その部署の従業員は他の部署に配属されたり、
なかには印刷工場の工員として地方に出向させられた人もいたみたいです。
マサアキはその直前に異動していたので難を逃れることができました(良かった~)。
後、自己チェックをすると自分がどういった箇所でよく間違えるとかの「癖」が分かるようになるかもしれませんね。
マサアキは複雑な赤字よりも「、」や「。」などのヌケモレなど、本当に簡単なところをよく間違っていました。
こういった個人的に多い間違いの傾向が分かる機会を逃してしまうことにもなりますからね。
一緒に作業する人とはコミュニケーションをとる

これはその方が場の雰囲気がよくなって、仕事がやりやすくなるからです。
とあるディレクション案件でチームごとに分かれて仕事を進めた時に、チームワークが良くてわりと仲良く和やかに作業が進んでいくチームの方が作業もスムーズに進むし、ミスもトラブルも少ないんです、そんな経験がありました。
私語をしないで、集中した方が仕事が捗る(はかどる)のでは? という意見もあると思います。
あるとは思いますが、マサアキはどちらかと言うと「適度な私語があった方が良いと思う」派なんですよね。
経験上、その方が問題が発生した時や追加訂正が入った時に担当しているスタッフ全員にスムーズに伝達しやすかったり、色々とまとまりやすいケースが多いです。
それとは逆にやっぱり、「場の雰囲気が悪くなると、トラブルも起きやすくなる」と思います。
「トラブルが起こるから雰囲気が悪くなる」とも言えるかもしれませんが。
なので、できるだけコミュニケーションはとっておいた方が良いです、その方が場が上手くまわります、それが結局は「自分ため」になりますから。
そんなに気を使わなくても、あいさつするとか朝礼・夕礼でおしゃべりするとかでも良いので、心をオープンにしましょう(笑)。
【重要!】「他にも気を付けないといけないこと」って何?

これは単純に自分が「ミスを無くす、減らす」とか
「早く、正確に作業する」にはどうしたら良いか?
どういうことに気を付けたら良いか?
ということではなくて、「その背景を考えないといけないよ」ってことなんです。
別の言い方をすると 「 物事を俯瞰して見る」というのか。
「ミスをするな!」とか
「早く、正確に!!」っていうのは当然といえば当然なんですけど、人間なので限界があるわけで。
1.5倍とか2倍くらいなら初心者と上級者で比べればなんとかなるかもしれませんが、これを3倍とか5倍の早さとかっていうオーダーになると、「自己チェックなし」とか「実は校正していない」って(ズルをすることに)なってしまうわけです。
経営サイドは「はっぱ」かけているつもりなのかも知れないけど、でもこれってただの余計なプレッシャーですよね?
だったら、現場の負荷を減らすために交渉するなり、「お前らも仕事手伝えよ!」って話で。
製版会社で入稿した日に下版(当日下版)って案件がよくあったのですが、どうして当日下版なのか?
そう言わないと営業が仕事取れないからです。
→営業が仕事を取ってくる能力がないからかもしれません。
それから、自己チェックや社内校正だけで出校とか?
→校正入れるだけのギャラが出る案件じゃないからです。
そもそも利益のでる案件じゃないからかもしれません。
ここではそういう「誰がどうするべき」って議論をするつもりはサラサラなくて、そんな現場で働く人に負荷をかけないとビジネスとして成り立たないなら、あなたはそんな仕事や職場には近づかない方が良いとマサアキは思うわけです。
まともな仕事をとってきてスケジュール通りにキチンとした物を納品ができないつまり「諸々上手くいっていない会社」ってことなんですよね。
そこに気付いて欲しいわけなんです。
なのでせめてあなただけでも、ちゃんと準備をしてデザイナーになるなり、IT業界に転職するなり、違う業界に転職するなり、要はDTP・デザイン業界から足を洗うことをお勧めします。
実際マサアキはそうしましたので。
今までミスをしないように自分なりに頑張って対策を講じてきたのに、それでも現場に対する負担が減らないような職場は考えた方が良いと思います。
現場に対する要求があまりにも高度過ぎる、実現不可能な場合はそれを当然のように押し付けてくる経営サイドのビジネスセンスを疑った方が良いのかも知れません。
でも、そんなこと言ったら都内にあるそこらじゅうの製版会社が倒産しちゃうかもしれませね(笑)。
それを何の疑いもせずに、自分の能力が足りないせいだからとか思っていると、それこそ思うツボですよ。
まさに「社畜」のドツボにハマってますね(過去のマサアキがそうでした(笑))。
マサアキが今までに書いてきた「社畜関連記事」を読んでください(笑)。
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でも、世の中には今、現時点のあなたのスペックで十分に仕事ができる環境があるっていうことを忘れないで欲しいです。
なんたってDTP・デザイン業界は「斜陽産業」なのですから、そこを忘れずに。
DTP・デザイン業界が「斜陽産業」だと言うのが分かる記事
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長時間労働や必要以上ムダな労力を注がないと稼ぎだせない、だからこそ「斜陽産業」なんですよね。
100のエネルギーで「手取り15万円」ぽっちに加えて毎日プレッシャーと不平不満で働くより、最初は大変かもしれないけど頑張れば100のチカラで手取り20~30万円で活き活き働けるって環境があるなら新しい環境を探そうと思うようになるはず。
とりま、どうするのかはあなた次第ですけど。
では今回はこのへんにしようかと思います。
それではっ。
この記事を書いた人:マサアキ
デザインの専門学校を卒業した後、DTP・デザイン業界の現場最前線で紆余曲折しながら約20年間働きました。
この記事とブログは私、マサアキの体験をもとに書いています。
マサアキの経歴は以下の記事で詳しく紹介しています。