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【コロナ禍でのDTP・デザイン】いちばん大変なの誰か? 正規雇用? 派遣? フリーランス? これがDTP・デザイン業界歴20年、マサアキの見解!?

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とある紙媒体・広告制作会社の管理職さん

【「X JAPAN」ではない。】

はぁ、コロナと緊急事態宣言で、仕事もないし予算も出ないから当然売り上げも上がらないよ~。

その割には、人材派遣やフリーランスの営業ばっか来るし。

こっちだって、ただでさえ売り上げ上がんないのに、人なんか入れられないよ。

休ませて、休業補償出しちゃえばいいのに。

こっちは人がいなくて休めなくて、休業に出来ないんだから、も~!

結局人手不足だよ~、全部コロナのせいだ~(怒)!!!


こんにちはマサアキです。

ん~、「全部コロナせいだ~!!!」とまではいかないですよね。

今まで利益でないからって、非正規雇用で誤魔化してばかりいて正規雇用を雇って人を育てなかったから、本当の正念場の「いざっ!?」って時に正規雇用のアタマ数が足りなくて仕事にならないんですよね。

とはいえ、まぁ、そもそもの利益が出ないから非正規雇用を使うハメになったんだろうけど。

働き手(派遣やフリーランスの非正規雇用者)はいるのに、相応のギャラが払えないから人を雇えなくて結局一杯一杯っていう、おかしな状態・・・。

もはや、自前でまかなえるのも、一部の大手企業や、中小企業でもやり繰り上手なトコロとか、数えるほどになっちゃいましたね・・・。


それでは今回の目次です~。

・コロナ禍でいちばん割を喰ったのは、ズバリ! 派遣とフリーランス
・DTP・デザインの派遣はそもそも仕事がない
・一方でフリーランスは派遣や正規雇用よりも安く買い叩かれている!?
・今は下手に動くべき時期じゃあない!? むしろ時代が変わりつつあるのかも!?

それでは順番に見ていきますね。


コロナ禍でいちばん割を喰ったのは、ズバリ! 派遣とフリーランス

これはどの業界にも当てはまるのでないかと思うのですが、特にクリエイティブ系の仕事には、ぴったりと来ると思います。
(とはいえ、コロナ失業者が8万8000人! などという報道もあるので非正規だけではないとは思いますが。)

2008年、リーマンショックの時もそうでしたが、まず派遣が切られます。
そもそも、そのための『非正規雇用』なのですから。

一方のフリーランスは当時、いるにはいましたが、今ほど盛んではありませんでした。

ですから、まぁ、売上上がらなくなったら、なにわともあれ「非正規雇用から切っていこう」というのが労働市場のセオリーなわけです。

というわけで、今回のコロナショックも派遣、そして今回からはフリーランスも切られているわけです。

ちなみにリーマンショックの時も、ちょいちょいいたフリーランスには仕事がまわって来なくなったみたいです。
当時、マサアキもフリーランスの友人2、3人から相談を受けたことがあったのを覚えています。
リーマンショック直前、景気が良かった(サブプライムバブルの頃)トコロで思い切ってフリーランスになったデザイナーさんたちが、一転して景気が急転直下で悪くなったので右往左往したみたいです。

そして今回も、派遣とフリーランスが切られてしまっているわけです。

でも、まぁ長期契約の派遣は休業補償フリーランスは事業持続化給付金をもらえているから今回はまだ良いのかな~とも思います。


特にフリーランスの人は普段より収入が上がったっていう人も、中にはいたりするんじゃないでしょうか?

DTP・デザインではないけれど、売れない俳優とかミュージシャンが急に潤っているのをTwitterの呟きとかで見かけたりします

一方で中々シビアなのが派遣で、長期契約の派遣さんは休業補償をもらえている人もいるみたいですけど、

短期の派遣さんは「そもそも契約がない」から補償対象にならないということで対象から漏れてしまっているみたいですね。

これだと短期で「つないでいる」派遣さんは、休業補償から漏れてしまうケースも出て来るんじゃないかと思うんですよね。

特にコロナで仕事が減っているから、「次のつなぎ」が見つからなくなる可能性が高くなるわけですから。
なんとも世知辛い・・・。


DTP・デザインの派遣はそもそも仕事がない

コロナ禍以前に、前提としてDTP・デザイン、紙媒体の仕事は減ってしまっているのが現状です。
(だから、仕事がないのは派遣だけではないとも言えます。)


▼▼▼
以下の記事を読むと、紙媒体の仕事が減っていることが分かります。

紙媒体からWebへとデジタル・シフトしているのですから、減ってしまうのは当然ですよね。

世間では『DX(デジタル・トランスフォーメーション)』などと言って猫も杓子もIT化を進めている最中ですからね。
紙媒体のデザイナーさんもバナーやランディングページのデザインだったり、Web系の仕事もやるようになっていたりすると思います。

(マサアキはグラフィックデザイナーさんたちがそう簡単に、サイト制作やコーディングが出来るようになるとも思えないんです、これは実体験をもとに言ってます。)

「紙媒体とWebの両方」なんて気安く言ってくる人たちを見て「分かってんのかな~?」なんて思っちゃいます(笑)。


「グラフィックデザイン」と「Webデザイン」は重複するトコロもあるけど別物なんじゃないか?

マサアキ独自の見解なのですが、見出しの通りです。

確かに、バナーやランディングページ、サイト自体のデザインテイストなどはグラフィックデザインと必要要素が被る部分がありますが、コーディングの技術など要求されるものはWebデザイン独自のものが多く、Photoshopなどの使い方も若干異なります。

「同じトコロと違うトコロ」を理解して進めて行けば良いのですが、特にコーディングの部分が自分では出来ないグラフィックデザイナーさんとかが結構いたりするのも事実です。

逆にWebデザインのコーダーさんはグラフィックデザインの方がお粗末になっているケースも散見します。

文字組の部分だったり、大きさのバランスだったり、どうでも良いところにアニメーションを付けて本来視線を集めないといけないトコロが素っ気なかったり。

極端な言い方をしてしまうと、

グラフィックデザイナーはコーディングが出来なくて、Webデザイナーはグラフィックデザインが出来ない。

極端ですけども。
中には両方できる人もいますが。
(あまり居ないけど。)

なので、求人で「紙媒体とWebの両方」とか見かけてしまうと、
経営者に対して、

「分かってんのかな~?」
「ホント、都合良いな」

などと思ってしまうわけです。

以上はマサアキのごくごく私的な見解でございます。
「何言ってんだコイツ」くらいに思ってください(笑)。



話を「DTP・デザインの派遣はそもそも仕事がない」に戻します。

【DTPの文字が見当たらない某有名な転職サイトです。】
【こちらは某有名な派遣のサイト、こういう時のために登録しっぱなし。】

実際のトコロ、どのくらい減っているのか? という「量」的なことは具体的にはわからないのですが、例えば転職サイトや派遣サイトを見ると

「あぁ、DTPの仕事ってないんだなぁ~」というのが実感として分かります。

最近はもう、求人検索する際のカテゴリーに「DTP」がありません。

現在は「出版・印刷関連」のカテゴリーのなかに内包されています。

おそらく、2018年くらいまではあったのですが、ここを境に「DTP」のカテゴリがなくなってしまっています。

これらを見て、DTPの案件が減っているというのがリアリティを持って分かると思います。


一方でフリーランスは派遣や正規雇用よりも安く買い叩かれている!?

フリーランスの案件は、ほぼほぼはジョブ型雇用なので、人件費のなかではいちばんかからないはずです。

年金は国民年金だし、保険も国民健康保険で、フリーランス自信が支払われたギャラの中から自分で払うので、その分の企業負担はゼロになります。

要は

・正規雇用→企業が厚生年金、健康保険を(半分)負担する(半分は自己負担)
・派遣社員→派遣会社が厚生年金、健康保険を(半分)負担する(半分は自己負担)
・フリーランス→自分で国民健康保険、国民年金を払う

以上な感じです。

フリーランスなら、仕事の合間の待機期間がないし(つまりジョブ型雇用)、雇う側は、フリーランスに対して年金・保険も払わなくて済むので、当然その分の経費が浮くわけですからね。

こんな感じで、フリーランスサイトや制作プロダクションを通しての、『特に紙媒体のデザインやディレクションとなると買い叩かれるのが普通』だと思います。
(そして、案件もめっちゃ少ない!)

これがバリバリ花形のWebマーケや、SEの開発の案件だったり、個人で直接企業サマとやり取りできるようなフリーランサーだとまた話は違ってくるとは思います。

実際、マサアキが以前出向していたディレクション案件では派遣の方が高くつくということで派遣社員を全切りして、フリーランスに置き換えていました。
そうしないと利益が出ない「しわい」案件だったからです。
(紙媒体は利益がでない案件ってホント多いです・・・。)

派遣社員って派遣会社の取り分までが上乗せされているから実は正規雇用よりも高くつくこともあります。
契約書に派遣会社の取り分が何%か記載されているはずです。
(たしかそのはず? 派遣会社にもよるかもしれないけど。)
マサアキの記憶だと、紙媒体案件はだいたい35%くらい。
(派遣会社の取り分が35%ということ、でないと求人として出せないくらい全体のギャラが低い)、これに対してWeb案件だったら50%くらいなはずです。

以上のことから考えても紙媒体の案件は予算が少ないことが分かりますよね。

なので、DTPに限って言えば、予算がかからないフリーランスの雇用形態が流行るわけです。


今は下手に動くべき時期じゃあない!? むしろ時代が変わりつつあるのかも!?

「DTPを辞めたい~!!」と思って転職するのにしても、コロナが収まってからにした方が良いのかもしれないです。

理由はコロナ禍がまだ終息しておらず、不況の度合いも業種によってはまちまちですが、その影響がまだ残っているからです。
求人の方も減っているし、この先の雇用形態も変化していくだろうと思われます。

具体的な話に落とし込んでいくと、特にDTPオペレーター職は今後も減っていくだろうし、グラフィックデザイナーはフリーランスやジョブ型雇用、ないしは業務委託などが多くなって来ると思います。

Webデザインはしっかりとしたスキルがあれば正規雇用、フリーランスの両方が選べると思いますが。

ただ、やっぱり紙媒体の方での正規雇用はどんどん縮小していくんじゃないかなと思われますね。

そうやって人件費を圧縮していかないとやっていけないってことです。
(お金は出せないけど、仕事自体はあるっていうのもおかしな話なんですけど。)

大手の製版会社や独自の強みのあるデザイン会社などでなければ、紙媒体のみでやっていくのは不可能ではないかな~とさえ思います。
(ただ、ビジネスモデル次第では利益が出せるケースもあるみたいです。)

とはいえ、DTPから全く別の仕事に転職するのは業種によっては「アリ」だと思います。

物流・配送系やECサイト、ゲーム業界などコロナ禍によってかえって元気になった業界や元々人手不足の業界、介護職、土木建築などですね。

逆にやめた方が良い、今後もどうなるか分からないと思われる業種は旅行、エンタメ、航空、船舶、ホテルで「BEACH(ビーチ)」と言われる業種とそれに付随する業種ですね。

旅行に関係した、旅行代理店、ブッキングサイト。

エンタメではスポーツ観戦、ライブハウス。

ホテルから派生してレストラン、飲食など。

他にも関連した業種があると思いますが、まだまだ先は見通せない状態です。

マサアキは以前、大手旅行会社のパンフレット制作に携わっていて、そこの制作会社に今でもたまに顔を見せる機会があったりするのですが、やっぱりこのコロナ禍では仕事量が半減以下にまで減ってしまっていてもはや紙媒体の方は壊滅的だそうです。

この制作会社はWebサイトの制作も請け負っていたので、コロナ禍で加速したデジタルシフトによってWebの比率が上がってなんとか生き残れてはいるそうです。

もうひとつ。
皆さんご存知の国内旅行大手旅行の会社がこの度、「減資」すると言うニュースを目にしました。

(つまり、資本金比率を落とすということです。そうすることによって法人税を安くあげるという腹積もりのようです。)

そもそも、この国内旅行大手旅行の会社はコロナ禍以前にもう売り上げが落ちていて、ニュースの中ではその自助努力の無さを指摘されていて「GO TO トラベル」で国から支援を受けているのにもかかわらず、今度は減資までするのか? ということで批判的な結びで締められていました。

でも、そのくらい切羽詰まった状態のようです。
(実はマサアキはこの会社の案件を請け負った経験があって、やっぱり殿様商売的な振る舞いをする、要は(スキルに疑問符つく)偉いだけの人が居るには居ました。ここだけの話ですよ(笑)。)

さて、どうでしたか?

まだ終息したわけではないですが、コロナ禍以降、特にDTP・デザイン業界では雇用形態が変化して行くように思われます。

スキルがある人は良いですが、自分のスキルに自信のない人、または単純に管理職で今までの経験上、これといった特定のスキルのない人はどうやって職場に留まるか、よくよく考えて行動しないといけない時代になっていくのではないかと思われます。

スキルを身につけるのも時間がかかるので身につくまで、もしくは次の職場が完全に決まるまでは今の職場に留まっていた方が絶対に良いです。

脅かすつもりはないですが、

だからといって今の職場に一生いられるかというのも怪しいですけどね。

マサアキも早急にフリーランスなるのは諦めて、副業に専念しようかと考え中です。

大変な時代になってしまったものですね、頑張りましょw

それではっ。


この記事を書いた人:マサアキ(仮名)

デザインの専門学校を卒業した後、DTP・デザイン業界の現場最前線で紆余曲折しながら約20年間働きました。
この記事とブログは私、マサアキの体験をもとに書いています。
転職サイトやフリーランスサイトなどでは語られない現場でのリアルなエピソードを盛り込んで記事にしていますので、どうぞお楽しみ(?)ください。
マサアキの経歴は以下の記事で詳しく紹介しています。

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