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【DTPはオワコン!?】と言われる理由を考えてみた。20年間DTP・デザイン業界で働いたマサアキの考えを書きますね。

投稿日:2020年2月22日 更新日:

【DTPはオワコン!?】と言われる理由を考えてみた。20年間DTP・デザイン業界で働いたマサアキの考えを書きますね。

今日も終電帰りのDTPオペレーター

はぁ、今日も仕事が終わらなくて終電だよ。
世間では「働き方改革」とか言っているけど、ウチは全然改革されないぁ~。

この時期はいつも忙しいしなぁ。

でも、DTPの仕事も減ってきているみたいだし、「仕事があるだけマシ」と思ってガマンしてやるしかないよな。

今年も給料はほとんど上がらなかったし、なんかもうDTPって終わってるよなぁ~。

いわゆる「オワコン」ってヤツだよね、DTPって……。


こんにちわマサアキです。

お疲れ様です。
今日もお仕事大変でしたね。

マサアキもDTPやっていたころは、終電帰りよくありました。

てか、帰れない日なんていうのもありましたからね(悲惨)。

日に日に職場環境が厳しくなっていくので、「どうしてDTPってこうなるんだろう?」って当時よく考えたものです(笑)。


では結論です。

  • 【残念】DTPって「オワコン」だと思います。でも、どうして「オワコン」になったのか?
  • 【必然】DTP導入が当たり前になったことでDTP・デザイン業界は「オワコン」になる運命だった!?
  • じゃあ、どうしたら良いのか? →とっと辞めて転職しましょう!

今日はこんな感じで見ていきましょう


【残念】DTPって「オワコン」だと思います。でも、どうして「オワコン」になったのか?

【残念】DTPって「オワコン」だと思います。でも、どうして「オワコン」になったのか?

現在の世の中の流れ的に「オワコン」だと言われている業界ってたくさんあると思います。

そして、その中のひとつにDTP」があげられると思います。

インターネットの普及によって印刷物そのものの需要が減少しており、それに伴ってDTP自体の需要も減ってきているわけです。

要は

  • 「ネットを見れば済む」
  • 「ネットで調べれば分かる」
  • 「紙はかさむ(場所を取るという意味)から、いいや~」

つまり「雑誌や本で調べたり、本屋に行ってまで買わなくても済むから」って話ですね。

DTP・デザイン業界が「オワコン」化しているというのは印刷業界や出版業界の売り上げなどが年々減っているのを見れば納得できると思います。

(つまりは、印刷業界や出版業界でも「オワコン」化は進んでいるとも言えるでのないかと思います。)

※詳しくは以下に紹介する記事に書きましたので、ぜひ読んでください。
▼▼▼

※「印刷物って減っているなぁ」って思える具体例

  • 街の本屋が潰れてしまって近所には本屋がない(本屋がない駅ってのもたまに見かけますね)
  • 今の子供はみんなスマホでマンガを読んでいる(とはいえ、気に入ったタイトルは単行本で買うらしいです)
  • 電車で新聞を読む人をほとんど見かけなくなった、いたとしてもほぼほぼが高齢者(ということは新聞もオワコン?)

などなど。
きっと、まだまだありますね。

だからといって完全に消滅してしまうわけではないという意見もありますし、おそらくはその通りだと思います。

例えば、火をつけるマッチ(ライターがある)やラジオ(テレビがある)、石炭(石油がある)などもはやあまり使わないけど、だからといって完全になくなったわけではないです。

少ないながらも需要はあるわけで、DTPも遅かれ早かれこんな感じになるのではないかとマサアキは思っています。

※まだまだ印刷物が元気なジャンルと言えば、

  • スーパーのチラシなどはまだまだ紙が幅を利かせている
  • 中高年層ターゲットの旅行ツアーのパンフレットなどもまだまだ刷られている(それでも大手旅行会社の人気国内ツアー東京出発のパンフレットでも1万5千部)
  • 街の小さな印刷屋さんはまだまだ健在で小ロットの冊子などはまだまだ刷られている
  • 電子書籍やデジタル漫画などはそもそも紙ありきなので完全にはなくならない

こんな感じでしょうかね。

ただ、DTPの需要どこまで落ちるかはわからないなぁとも思ってます。

だから底を打った時にどれくらいの人たちが従事できているのかもわからないですね。

つまりはDTPは「オワコン」であるのは間違いない事実だと思います。

【必然】DTP導入が当たり前になったことでDTP・デザイン業界は「オワコン」になる運命だった!?

【必然】DTP導入が当たり前になったことでDTP・デザイン業界は「オワコン」になる運命だった!?

DTPが導入されるようになって印刷製版のデジタル化が進み、その結果価格破壊が起こったからです。

「オワコン」と言われるようになったきっかけは、DTPが導入されたからとも言えるんです。

DTPが導入されるようになった時点で「オワコン」化するというのは確定路線だったんだといっても過言ではないとマサアキは今なら思います。

※詳しくは以下に紹介する記事に書きましたので、ぜひ読んでください。
▼▼▼

マサアキはデザインの専門学校でちょうどDTPを教わった最初の世代で、そのおかげでDTPの導入を検討するデザイン会社に就職出来ました。

そのデザイン会社はマサアキが入るまではずっと「印刷指定」といって手書きの指定紙を製版会社にアナログ入稿して色校を出してデザインやレイアウトを組んでいたのです。

(※解説すると長くなるので単純にアナログ手作業でデザインしていたと思って下さい)

その頃のデザイン業界はDTP、Macにとって代わられていった時期で、アナログ入稿からデジタル入稿が主流になると、デザインとそのデータ作りの間の垣根がなくなり、デザイン会社でも製版会社でも印刷データが作れるようになったわけです。

すご~く簡単に説明すると……(実際はもっと複雑です)。

【DTP前】
※デザイン会社と製版会社はそれぞれ別のスキルが必要だった

デザイン会社(グラフィックデザイナー・ディレクター)

↓【デザイン制作(版下)依頼】

製版会社(製版オペレーター・写植オペレーター)

↓【印刷依頼】

印刷会社

↓【クライアントに納品】

本・雑誌・チラシ・パッケージなどの印刷物

【DTP後】
※デザイン会社でも製版会社でも(つまり誰でも)印刷データが作れるようになった

デザイン会社(グラフィックデザイナー・ディレクター)

↓【デザインデータ制作】
↓【印刷依頼】

印刷会社

↓【クライアントに納品】

本・雑誌・チラシ・パッケージなどの印刷物

もしくは

製版会社(DTPオペレーター・グラフィックデザイナー)

↓【デザインデータ制作】
↓【印刷依頼】

印刷会社

↓【クライアントに納品】

本・雑誌・チラシ・パッケージなどの印刷物


「誰でも簡単にデザインができる」ということは具体的にはそういうことなんです。

マサアキがいちばん最初のデザイン会社でグラフィックデザイナーとして働いていた時のエピソードなんですが、ある時、新聞広告のデータを修正して出力屋にポジ出力のお使いに行った時のことです。

使いまわしのデータで発売日などの日付を修正して出力屋でポジ出力をして納品すれば終わり~という仕事でした。

ギャラは10万だと聞きました。

「修正してポジ出力を入稿するだけで10万なんて儲かる仕事だな~」なんて思いつつ、出力を終えてポジを持って帰って来て社長に報告すると、社長は

その仕事だけで前は100万だったんだよなぁ

とぼやいたんです。

10万円の新聞用の広告の仕事(修正だけしてポジ入稿)が印刷指定でアナログ入稿していた頃だと「100万円」だったそうです。

ただ修正するだけの仕事にマサアキが「儲かるなぁ」と思っていた仕事が以前はもっと儲かっていたんです!

当時、社会人になりたてのウブなマサアキは驚愕してしまいました(笑)。

ちなみに、この社長人生で2回、戸建ての新築を建てています。

その頃のグラフィックデザイナーって仕事が出来る人だったら、そのくらい稼げたわけです。

ただし、この会社、

  • DTPへの対応がうまくいかなかった
  • 直前に辞めたベテラン社員の使い込みが後になって発覚した
  • 平成不況の影響

などなど、なんやかんやでマサアキが勤めて3年ほどで倒産してしまいした(悲しい)。

アップルやアドビは革新者であり、破壊者でもあった?

DTP・デザイン業界ってMac愛好家が多いのですが、(マサアキはMac愛好家ではありません、Windowsでしか使えないソフトをいくつか愛用しているというのもありますので。

ただ、Windowsに比べると直感的に操作できるのでMacのほうが使いやすいし、動作が安定しているなとは思っています。)言ってしまうと、イノベーション(革新)って既存の産業秩序を破壊してしまうという側面も持っていると思うのです。

中にはアップル好きやスティーブ・ジョブズを神様扱いしている人にもマサアキは会ったことがあります。

「誰もが簡単にデザインや音楽を楽しめるといいな~」と思ってつくられたMacやアドビソフトなのですが、一方でその登場よって文字通り「誰でも」音楽やデザインを作れるようになってハードルが下がるわけですから、当然その希少価値は下がるので市場で取引される価格も下がるわけです(つまり価格破壊)。

100万の仕事が本当に10万円にまで下がったら、10倍の仕事をこなさなければ100万の売り上げが上がらないわけですから。

価格が下がれば、今までと同じ売り上げをあげるには「質を上げるか、量を増やすか」2択になるわけです。

でも「質を上げる」ということを継続するのは大変だと思います。

インターネットの発達などで情報が簡単に手に入るようになれば、その分伝播するのも早くなってまねされやすくなるわけですから。

すると、とかく「量を増やす」方に流されがちで、企業は仕事があるうちはその分の仕事を取ってくるわけです。

その結果、どうなるか?

現場の最前線で働いているDTPオペレーターなら、もうわかりますよね。

言ってしまうと、DTPが過酷で「オワコン」なのは単純に言えば、このイノベーション(革新)が原因だと思います。

でも、これはいつの時代もどの場所にでもついて回ることだと思いますし、だからと言って「本当はジョブズが悪い」とか「アドビがいけなかった」などというのは筋違いだと思いますし、もっと言えば、そこにフォーカスしても意味がないわけですし。

ただ、「誰でもデザインや音楽を作れるように」と作られたMacやアドビソフトがそれを使う人たちにかえって過酷な環境や過剰な労働を強いるようになってしまったのは皮肉だと思いませんか?

マサアキはもともとはデザインの仕事がしたくて、自ら望んでDTP・デザイン業界に入ったのでちょっと切ないんですよね。

じゃあ、どうしたら良いのか? →とっと辞めて転職しましょう!

じゃあ、どうしたら良いのか? →とっと辞めて転職しましょう!

というのも、「DTPはオワコンなのか?」というタイトルでここまで長々と書いてきて申し訳ないのですが、DTPは「オワコン」かどうかとか、「DTPが大変なのは何とかのせいだ」なんて考え続けても幸せにはなれないとマサアキは思うからです。

マサアキは(とりま、食べては行けたけど)転職を繰り返してもトータルで見て給料はほとんど変わらず、おまけに激務のおかげで思考停止状態が長く続き、20年近くもDTP・デザイン業界でダラダラと嫌々働いていたわけです(笑)。

つ・ま・り、マサアキ自身が身をもって良い(悪い?)お手本を見せているわけです(笑)!

だからマサアキみたいにならないために今からでも行動することをお勧めしたいんです。

今の仕事を辞めてしまうのは確かにリスキーです、でもこのまま何もしないでDTP・デザイン業界にいる方がもっとリスキーであることも自覚して欲しいんです。

なので、マサアキの提案として次のような感じのルールを作って行動するとかはどうでしょう?

  • 次の就職先が決まるまでは今の会社は辞めない
  • こっそりと転職活動をしてみる(転職サイトに登録してみるなど)
  • 自宅でできるオンラインのWebデザインやプログラミングの勉強を試してみる

無料のカウンセリングや無料の資料請求などがたくさんあるので、ちょっとでもその気があるのなら試してみてはじめの一歩を踏み出すのはどうでしょうか?

さらにマサアキがお勧めする目標(ベンチマーク)としては

  • グラフィックデザイナーを目指してみる
  • Webデザインの勉強をしてWebデザイナーになる
  • DTP・デザインとWebの仕事、両方扱っている会社に転職してみる
  • プログラミングに適性があるかもと思うならIT業界に転職する
  • デザインができるのなら一般企業の広報部とかに転職する

特にIT業界は自在不足79万人」などとも言われているのでチャンスはあるのではないかと思いますよ。

もし、DTP・デザイン業界で大変な思いをして働いているとしたなら転職するのをお勧めします。

DTP・デザイン業界でちゃんと仕事が出来て職場でも評価されている人なら、違う業界でもきっと通用すると思いますよ。


【Web・IT系に転職する必要なスキルが学べるスクール(働きながらでも出来る)を紹介!】




同じ働くでも

  • ブラックじゃなくて
  • パワハラとかもなくて
  • ちゃんと暮らせるだけの給料がもらえる

そんな普通の会社が良いですもんね。

(そんな普通の会社すら高望みだと感じてしまう、今の日本てどうなんでしょうね。)

具体的な行動の提案はまた改めて記事にします。(かも?)

では今回はこのへんにします~。
それではっ。


この記事を書いた人:マサアキ

デザインの専門学校を卒業した後、DTP・デザイン業界の現場最前線で紆余曲折しながら約20年間働きました。
この記事とブログは私、マサアキの体験をもとに書いています。
転職サイトやフリーランスサイトなどでは語られない現場でのリアルなエピソードを盛り込んで記事にしていますので、どうぞお楽しみ(?)ください。
マサアキの経歴は以下の記事で詳しく紹介しています。

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