

どうしてDTPオペレーターは「底辺」と言われるかを知りたい人
ネットでDTPオペレーターは「底辺」っていうのを実はよく見かけるんだけど、なんでだろう?
やっぱり大変な仕事って言われているからなのかなぁ。
じゃあ、どうしてDTPオペレーターって大変な仕事なんだろう?

こんにちわ、マサアキです。
マサアキも今回の質問者さんと同じようにDTPオペレーターは「底辺」と言われることを少し疑問に思ってました。
とはいえ、よくよく考えてみると「こういう事だからかもしれない」というのが見えてきたんですよね。
では、結論です。
- 給与や労働時間、仕事内容や環境、待遇がよろしくないという意味からでの「底辺」
- DTPオペレーターは生産工程の中で「下流工程」という意味での「底辺」。だから大変なのかも
- とはいえ、ビジネスの世界では、仕事(お金になること)を持ってくる人が頂点に立つ
では今回も順番に見ていきますね。
給与や労働時間、仕事内容や環境、待遇がよろしくないという意味からでの「底辺」

これは、ネットで言われているだけでなく実際に現場で起きていることなので、いまさら特にどうこう言うこともありません。
まさしく「マジですよ!」、としか言えないですね。
マサアキも現場で散々経験していますし、マサアキなんかよりもっと過酷な状況で頑張っているDTPオペレーターさんもたくさんいると思います。
給与面、労働時間、労働環境、対人関係などなど……、あらゆる面で不都合が生じやすい職種だと思います。
具体的な事例は過去にマサアキが記事にしていますので、良かったら参照してください。
DTPオペレーターがどれだけ過酷なのかがわかる記事
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確かに、事実に対して
どう思うのか?
どう感じるのか?
というのは個人差があるとは思うので、
好きでやっているならでそれ良いだろうとは思います。
思いますが、大きな物の見方で言うと、印刷業界や出版業界の低迷によって「斜陽産業」であるとも言われているので、
「過酷な職業である」といわれているのはメジャーな捉え方だと言って良いかと思いますね。
DTP・デザイン業界のお得意様である印刷業界や出版業界の現状をマサアキがデータと経験をもって解説
▼▼▼
なので、DTPオペレーターは「底辺」だと言われても「ムリもないな」って素直に思っちゃいます。
そう言われても、マサアキにはあまり反論する気が起きませんね。
DTPオペレーターは生産工程の中で「下流工程」という意味での「底辺」。だから大変なのかも

DTPオペレーターは下流工程で現場の最前線なんです。
以下の説明を見てください。
最終工程、特に一番ミスできないところにDTPオペレーターが関わっているのがわかると思います。
クライアントから仕事の依頼を営業が受注する
↓
営業とディレクターがクライアントからヒアリング
↓
デザイン提案
↓
データ起こし(DTPオペレーター登場!)
※不安要素は最初の段階から潰したい
↓
修正(DTPオペレーターがんばる!)
※ここでミスると大丈夫か? と疑いがかかる、上からのキツイプレッシャー
↓
印刷会社へ下版(DTPオペレータープレッシャー!)
※ここでミスすると刷りなおしとかになって損金が出る……
DTPオペレーターは様々な場面で不利な立場にある、マサアキがそう思う理由
- 上流工程での不備・ミス・手抜き・遅延が、DTPオペレーターとって作業負荷や「しわ寄せ」になっている
- またDTPオペレーターは下流工程なので、上流工程での過ちに気が付いてしまいがち、そして確認を要するため、作業も滞りがち
- 滞るという前提での、バッファとしての時間も予め確保できない。上記のよう理由が原因なのにも関わらず、締め切りは変わらない
- (本当はそんなことないのに)下流工程ゆえに失敗やミスはDTPオペレーターのせいになりがち、または全面的にオペレーターの責任になる風土の職場もある
- 上記の理由のためにDTPオペレーターには常にプレッシャーがかかった状態で作業をすることが多い
- 特に印刷物は刷ってしまってからミスが判明した場合、最近ではすべて刷りなおしになるケースがほとんどなので、ひとつのミスでさえ損失(損金)が出てしまう、近年ほとんどの製版会社では会社に利益が残らないのが現状
- これらがかえって余計にDTPオペレーターを消耗させて、仕事の精度を落とすことになる
「DTPオペレーターがしっかりしていればミスは防げる」などいう前提で仕事をさせる管理職もいますが、
「DTPオペレーターがしっかりしていればミスは防げる」という前提で仕事をすればするほど、DTPオペレーター本来としての精度は下がります。
上流工程からの「しわ寄せ」に対処するため、よけいなことに集中力を使うので本来の業務に集中できなくなるからです。
こういうことを言う管理職ほど、DTPオペレーターたちが集中できる環境を作るために動いてほしいとマサアキは思いますね。
こういった意味でもDTPオペレーターは「底辺」だとマサアキは思うのです。
DTPは「無理ゲー」だけど、DTPオペレーターは「もっと無理ゲー」だと思いますね、経験者が言うので間違いないです。
とはいえ、ビジネスの世界では、仕事(お金になること)を持ってくる人が頂点に立つ

そうは言ってもビジネスの世界ですからね、学校の倫理・道徳の時間とは違うわけで。
(いや、でも実は「学校」って「サラリーマン養成所」なんじゃね!? ってマサアキは思っているんですけどね(笑)。)
要は「お金になる仕事を持ってくる人が会社の中で一番偉い」ってなるわけですよ。
(特に「お金になる」というところを強調したい。)
これはこれで如何ともし難いわけで、だって仕事なかったら会社潰れちゃいますからね。
てか、そもそも「なら利益の出ない仕事(細いシノギ)持ってくるな!」って話もありますけど、ここでは置いておきますね。
マサアキが出向していた製版会社(なのに)にある時、イベント会社から中途採用されたプロパー(正規雇用)がいきなり部長として入って来ました。
当然、イベント関連の仕事を取ってくるわけなんですが、ある時から平日のイベントスタッフが足りないからと言って製版のオペレーターを引っこ抜いてイベントスタッフとして使い始めました(笑)!?
製版はただでさえ、いっつも時間がないし人が足りないので、とりま、製版の部長と大喧嘩をやらかしましたが、社長の「鶴の一声」で製版のオペレーターをイベントスタッフとしてかり出すかわりにオペレーターを派遣で補充するというわけのわからないことになりました(笑)。
「だったら最初からインベントスタッフ雇えよ」って話なのですが……。
当時、その製版会社も岐路に差し掛かっていて事業拡張のために他の業務にも手を出していたみたいです、他にも編プロの真似事みたいな事業もやってました。
まぁ、稼いでなんぼの世界なんですよね、やっぱり。
現場へのリスペクトが足りないって言うのも分かりますが、
こうやってこの業界も衰退していくんだろうなって感じますね。
そういうわけで、やっぱりなんにしても仕事を持って来る人の声が強いわけですよ。
現場の方は、特にDTPオペレターとかって取り換えが可能だしいくらでも調達できてしまうんですよね。
でも、実は優秀なオペレターってそうはいないんですけどね。
とりま、仕方ないから対処方法としては
グラフィックデザイナーになるか、Webデザイナーになるか。
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DTP・デザイン業界から足を洗うか、フリーランスになるとか。
全然違う仕事につくって言うのもありかもしれませんね。
具体的なアプローチはまた後々記事にすると思います。
それではっ。
この記事を書いた人:マサアキ
デザインの専門学校を卒業した後、DTP・デザイン業界の現場最前線で紆余曲折しながら約20年間働きました。
この記事とブログは私、マサアキの体験をもとに書いています。
転職サイトやフリーランスサイトなどでは語られない現場でのリアルなエピソードを盛り込んで記事にしていますので、どうぞお楽しみ(?)ください。
マサアキの経歴は以下の記事で詳しく紹介しています。